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「……え、専務?」
年は自分とあまり変わらないみたいなのにと、その端正に整った顔をじっと見入った。
「ああ、親父が会社の社長だからな。俺は、それで専務なだけだ」
……あれ? だけどこのMAMIYAって、確か同じ名称の有名なホテルが……。
「……もしかして、あの、セレブ御用達の、ホテルMAMIYA、ですか……?」
恐る恐る尋ねてみると、
「ああ、そうだ。想定しているそのホテルだ」
あっさりと頷いて返された。
ちょっと待って……それって、海外にまである、超が付く程のラグジュアリーホテルで……。
……っていうことは、ホテル王の御曹司なの? まさかの、この人が⁉
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