2 ハグから、いきなりデートに進展?

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「……はぁー、すごいな」 ついぞお目にかかったことのないアクセサリーの数々に、思わずため息をこぼしていると、 「待たせたな」 彼の声が、背後から聞こえてきた。 「いいものがあったんだ」 「そう、ですか。よかったですね……」 なおざりにされていた心寂しさに、やや気のない素振りで答えた。 すると──、 「ちょっとじっとしていろ」 彼がそう口にして、背中を向けたままの私の首筋に、不意に何かを巻き付けた。 「なっ、何を……」 「じっとしてろと言っただろ。俺が付けてやるから」 見れば、首にはネックレスが巻かれていて、キラキラと輝きを放つペンダントトップが胸元に揺れていた。 「えっ……、これって……」 とっさに状況を飲み込めずにいる私に、 「俺からのプレゼントだ」 彼が言い、ニッと笑って見せた──。
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