2 ハグから、いきなりデートに進展?

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「いいな、似合う」 前に回って見つめる彼の眼差しに、伏し目がちに視線を逸らすと、首に下がったネックレスを再び見つめた。 「……こんなの、いただけません……」 鮮やかな青い色をした、アクアマリンらしい一粒を凝った細工で包んだそれは、素人目に見ても相当に高価なものにも感じられた。 「おまえによく似合っているんだから、構わないだろ」 こちらの複雑な胸の内までは察していない風で、彼がなだめるように口にするや、 「じゃあ、これを」 私に断る隙も与えず、スタッフに買い取りを伝えてしまった。 「いえ! 本当に、いらな……っ!」 慌てて、首から外そうとするも、 「ああ、そのまま付けていけばいいから」 彼が私を制して、支払いをするために、また店の奥へとスタッフと共に引っ込んでしまった。
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