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──マンションに帰り着いて、そのままふらふらとベッドに倒れ込んだ。
「ハァーー……」
一人、ため息を漏らす。
「今日は、いろんなことがありすぎて……」
ハァーと、もう一度ため息を吐き出す。
「いきなりのデートになって、こんなプレゼントまでもらっちゃったし……」
改めて見ても、自分にはもったいなく思える。
「……けど、再会の印しにって……」
これが、二人を引き合わせてくれるのかな……。
ペンダントトップを持ち上げ、明かりにかざしてみると、それは青く澄んで煌めいて、
『海みたいなブルーの色合いが、おまえのイメージにぴったりだと思ったんだ』
という言葉が、鮮やかに浮かんでくるようで、
このネックレスが、彼との再会を叶えてくれるよう、せめてもの願いを込めた……。
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