1096人が本棚に入れています
本棚に追加
それから三カ月余りが経った頃には、ホテルMAMIYAの御曹司──眞宮 舜という彼との関わり合いは、最初からなかったことにもなりつつあった。
長らくしていたアクアマリンのアクセサリーも、ジュエリーボックスにしまい込むようになると、いよいよ思い出は薄れていくようで……、
私は、自身の気持ちを切り替えて、今まで通りの生活に戻っていくことに努めた。
なのに、そうまでして忘れようと自分自身を追い込んで、ようやく終止符を打てそうだった、
その矢先に──
会社からの帰り道で、彼との三度目の再会を、私は最悪な形で果たすことになった──。
最初のコメントを投稿しよう!