1 ミステリアスな彼との出会い

7/14
前へ
/15ページ
次へ
相手の真意もわからず黙り込んでいると、 「じゃあ、教えてくれないか? 君は、俺がそういう男だと思う? それとも思わない?」 今度は、したり顔でそんなことを尋ねられて、そもそも初対面でわかるわけもないのにと感じる。 答えに困り、無言のままとっとと食べ終えようとするも、一向に見つめる視線がはずされる風もなく、そのしたり顔も相まって、どうにも居心地が悪くなり、 「……だったら、そういう人にも見えますって言ったら、どうするんですか?」 こちらからもせめてもの応戦をするべく、反撃に転じてみた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

458人が本棚に入れています
本棚に追加