24人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
侯爵令嬢レイヤー
夜会で、この日を境にある令嬢から、黄色の糸がリリアナに伸びているのに気がついた
嫉妬の糸だ
この令嬢に面識は無い
なぜリリアナに嫉妬しているのか、わからなかった
母に令嬢について聞いてみたら
「ああ、あの方はマルタス侯爵家のご令嬢よ。確か名前はレイヤー様だったわ。王太子殿下の最有力妃候補の女性ね」
「そうですか。ありがとうございます」
王太子殿下の妃候補の女性
『私と王太子殿下が話しているのを見て、なかよくしていると勘違いされたのかしら、誤解なのに』リリアナは思った
『すぐに、レイヤー様の誤解だとわかるはずだから』と簡単に考えていた
この考えを後日後悔する事になる
その日も王太子殿下と庭園で、お話をした
その姿をレイヤーに見られていたとも気が付かずに
そして、黄色の糸が太くなっていることに
レイヤーはリリアナを見て、怒りに震えていた
『私の殿下に近づくなんて。許せない。何とかしなくては』
レイヤーはリリアナを睨みつけていた
それから、レイヤーは夜会の度にリリアナに嫌がらせをし始めた
最初のコメントを投稿しよう!