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救出
マイクライナーは急いでいた
「どうか無事でいてくれ、リリアナ」
拉致されている場所に着くとすぐに、突入した
あっという間に、男達を縛り上げてリリアナを見つけ出した
「どうしてここに…」
リリアナの目から涙が溢れて、震えている
マイクライナーは思わずリリアナを抱きしめた
「心配するな。遅くなってすまなかった。もう大丈夫だ」
「ありがとうご…」
ほっとしたリリアナは気を失ってしまった
「リリアナ、リリアナしっかりしろ…」
マイクライナーの声が遠ざかっていった
その時のマイクライナーから、赤い糸がリリアナに伸びている事に気が付かなかった
リリアナが次に目を覚ました時には、公爵邸の自分の部屋のベッドの上だった
『無事に帰って来れたのね。良かった』
リリアナの目から涙が溢れた
「リリアナ、目が覚めたのね。良かった。心配したのよ」
母様がいた
その横に父様も心配そうに見ている
「心配かけてごめんなさい」
「無事で良かった。リリアナ」
父様の目も涙で潤んでいる
「父様、母様とても怖かったです」
とリリアナは泣き出した
両親はリリアナを抱きしめた
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