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庭園でお花見
3日後、リリアナは王宮へ向かう
馬車から降りると、王太子殿下が迎えに来ていた
「王太子殿下に、ご挨拶申し上げます。お招きありがとうございました」
「やあ、リリアナ。早速、庭園に行こう」
と手を差し出された
「よろしくお願いいたします」
手を取り、礼をした
庭園に着くと、新しい花が沢山咲いていた
王太子殿下は
「どうだ?色々な花が綺麗だろう」
「はい。素晴らしいです。そして、どのお花もとっても綺麗です」
私は、感動していた
「リリアナの為に、花を増やしたんだ」
今日もオレンジ色と赤い糸がリリアナに向かっている
また太くなったようだ
だけど、自分の糸は見えないので繋がっているかはわからない
しばらく庭園のお花を鑑賞しながら、2人で歩いた
「そろそろ、お茶にしようか。メイド達が用意してくれてるから」
そう言って私の手を握って歩き出す王太子殿下
椅子に腰掛けたときだった、私に向かって灰色の糸が、延びていた
1人のメイドからだった
そのメイドは私を睨みつけていた
憎悪のようなものを感じた
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