メイドの悪意

1/1

25人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ

メイドの悪意

そのメイドからの悪意の灰色の糸がカップと繋がっている 何か飲み物に入れたようだ 殿下の方には、繋がっていない 『私の事が気に入らないのね』リリアナは気付いた 殿下がメイド達を下がらせた 「何かあったか?」 殿下が聞いてきた 「それが…」 確信も無ければ、証拠もないのに殿下に言いづらかった 殿下は勘が鋭い 「リリアナこっちにおいで」 手招きされた 席を立って殿下の所に行く すると、手を引っ張られ殿下の膝の上に座ってしまった 慌てて立ちあがろうとするが、殿下が腰に手を回して立ち上がれない 「殿下、離してください。私、重いですから」 「重くないよ。リリアナが、嫌だったらやめるけど」 「嫌なわけでは。恥ずかしい…」 声が小さくなる リリアナの顔が真っ赤になる 手で顔を隠した 「可愛いな。リリアナは」 殿下が微笑む
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加