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膝の上で
「それで、飲み物に何かあるの?僕のを一緒に飲もうか」
殿下はさらりと言う
「少し、気になる事が。飲み物はなくて大丈夫です」
「はい」
カップを近づけてくる
「飲んで」
「いえ。王太子殿下が飲んでください」
「じゃあ、先にいただくよ」
と、少し口をつける
「次は、リリアナ」
とカップを差し出す
「いえ、私は…」
もう恥ずかしすぎて顔も上げられない
殿下の膝の上に座っているのもいっぱいいっぱいなのに、この上同じカップで飲み物を飲むなんて
リリアナは耳まで真っ赤になっていた
「ほんとに、可愛い」
と言って、リリアナの口にカップを近づけて飲ませた
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