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陛下への悪意
王太子への恋心を自覚してしまったリリアナは、それから落ち着かなかった
そんな時、夜会でまた黄色の糸がリリアナに何本も伸びているのに気がついた
王太子殿下と仲良くするようになったリリアナへの、令嬢たちからの嫉妬の矛先が向き始めたからだ
その糸が見えるたびに、リリアナは疲れていく
そんな中、黒い糸が今度は陛下に伸びていた
リリアナは誰からの悪意か見ようとするが、自分に向かっている糸が多過ぎて、辿ることができなかった
自分を信じてくれる王太子殿下に伝える事にした
それを伝える為に庭園に出る
そこで、赤い糸が向かっている王太子殿下を見つける
誰かの糸が王太子殿下に伸びているわ
すると、殿下と1人の令嬢が一緒に話をしていた
「殿下のことをずっとお慕い申しておりました。私の事を受け入れていただけないでしょうか」
そういうと、殿下に抱きついた
それを殿下は払うことなく、立っていた
『ああ、殿下は他に好きな方が出来たのね』リリアナは、涙を堪えてそっとその場から逃げ出した
それから、部屋から出なくなってしまった
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