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引き篭もり
とはいえ、陛下への悪意については心配な為、父に事情を説明して、近衛騎士団長に警備の強化を伝えてもらった
そして、事を起こそうとした貴族が捕まって、事なきを得た
役に立てて良かったとリリアナは喜んでいた
殿下からは相変わらず、手紙などが送られてきたが、見ることは無かった
もうこれ以上傷つきたくない
リリアナの自己防衛がはたらいた
両親や弟、使用人たちは心配したが、屋敷から出る事はなかった
殿下が来られても、会いたくないので引きこもって部屋から出て来なかった
そのうち、会わなければ忘れられる
今なら、まだ傷は浅いはず
そうして、1か月が過ぎた
それでも殿下からは毎日手紙や花束が届いていた
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