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誤解
「リリアナ、泣かないで。どうしたんだい」
「…」
「ごめん。急に来たから嫌だった?ごめん」
王太子も泣き出すリリアナにどうしていいかわからなかった
「側にいっていい?」
リリアナは小さく頷いた
王太子はすぐに駆け寄ると、リリアナを抱きしめた
「どうした?何か嫌なことがあった?」
「王太子殿下は、愛してる方がいらっしゃるのでしょう?私の事はそっとしておいてください」
小さな声で答えた
「僕が愛しているのは、リリアナ1人だ。他の女性には興味もない」
「夜会で令嬢と抱き合っておられたではありませんか。私見たんです」
「あれは、違うよ。確かなあの令嬢に言い寄られたけど、抱きつかれたから引き離したんだ」
「うそ」
「僕の事が信じられない?リリアナに嘘をついた事はない」
「…」
「僕はリリアナしか愛してない」
はっきりと口にした王太子から、リリアナに赤い糸が伸びていた
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