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約束
リリアナは目が覚めて王太子からの赤い糸が自分と結ばれている事に気がついた
『運命の人だったんだわ。私にもついに現れたのね』リリアナは、嬉しくなった
王太子の顔をまじまじと見つめて幸せな気持ちになる
父様と、母様をみていていつも仲がいい事に憧れていた
自分も将来、運命の人に出会う日を心待ちにしていた
「リリアナ、僕と結婚してくれるよね」
「はい」
「リリアナありがとう」
「こちらのほうがお礼を言わないといけないです。王太子殿下、こんな私を選んでくださりありがとうございます」
「絶対に幸せにするし、大切にする」
そう言って、抱きしめられた
そして、またもや膝の上に乗せられてしまった
「まずは、王太子殿下と言う呼び方から変えてもらおうかな。マイクと読んでくれ」
「はい。マイク様」
「様はいらないんだけど、まあいいや」
「あと、2人きりのときはこの座り方で」
「いえ、無理です。恥ずかしすぎます」
「ダメだよ。離れたくないんだから」
「…」
「後は、隠し事はしない」
「はい」
返事をして気がついた
『私、大きな隠し事をしてる』リリアナは王太子に打ちあけなければと、決心する
「マイク様、一つだけお話ししたいことがあります。けれど、それを伝えるのは1週間だけ待っていただけませんか?」
「分かった。待つよ」
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