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謁見
それから父様と母様と一緒に、陛下に挨拶に行った
謁見の間に入った時、陛下の横に立つ皇太子殿下を見て驚いた
先ほどの男性だった
こちらに気がつくと、微笑まれた
慌てて頭を下げた
私は王太子殿下に道案内をさせてしまった
『不敬になってしまう。どうしたらいいの?』
完全に固まってしまった
気がつくと、謁見は終わっていた
きちんと挨拶は出来ていたらしい
『良かった』
王太子殿下との事はどうしていいか分からず、公爵邸に帰ってから、両親に相談した
「殿下はそんな事で怒るような方ではないよ。殿下から、エスコートしてくださったんなら尚更だ。心配しなくて大丈夫」
と、父様は言っていた
母様は微笑んでいた
それでも、私はその事が頭から離れなかった
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