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オレンジ色の糸とは?
次の夜会の時も庭園に出て、花を見ていた
「リリアナ嬢、今日も迷子かな?」
王太子殿下がまた声を掛けてきた
慌てて挨拶をするリリアナ
今日の王太子殿下から、オレンジ色の糸が私に伸びている
『オレンジ色は初めて見るわ。何の感情を表す糸なのかしら?』リリアナは初めて見るオレンジ色の糸に戸惑っていた
「リリアナ嬢?どうかした?」
「あ、いえ。何でもございません」
「この前はありがとう。あの後、反逆者が見つかったよ。僕を薬で殺害しようとしたらしい。」
「えっ?王太子殿下は、お体は大丈夫なんですか?」
「僕は大丈夫。それより、あの夜、君が警告してくれなかったら大変な事になっていたよ。ありがとう」
「私の言った事を信じてくださったからです。私はお礼を言われるような事は、しておりません。私の言葉を信じてくださってありがとうございました」
リリアナは嬉しそうに笑った
『可愛いな』マイクライナー王太子は思った
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