第10章

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「確かに、辞める必要ねぇけど、俺等は大企業の後継ぎだろ…卒業近いから、会社の事を知らなきゃいけない。 俺も卒業したら真帆と一緒になりたいし、その準備したいんだよ。」 「た…匠…」 真帆は思いがけない匠さんの告白に驚いてしまっている。 「そのことも、准に伝えたけど…准は1日返事を待って欲しいといっている。 萌佳、答えを待ってから暴走と引退日決めていいか?」 「…うん。」 私は返事をするしかない気がした。 チームの事はわからないのだから… そっと左手の薬指にはめられてるシルバーのリングに目を向けた。 斗輝とおそろいのリング… 斗輝の決めた事にしたがっていれば安心だから… 真帆は真帆で匠さんの告白にただただ泣いている。
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