闇から光へ

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「君は悪くない…。 悪いのは飲酒運転の相手だ。」 「でも…私は…。」 「君が生まれた時から大切に育ててきた優しい両親だろ? だったら発表会に来た事は絶対に後悔してないと思うよ。 だって、ご両親は凄く君の事を愛してたんだろ? 絶対に責めてない…むしろ心配してるよ? 前を進むにはそう簡単ではないけど、このコンサートをきっかけに少しずつでもいいんじゃないかな? 後は、君次第だよ。」 凪さんの真剣な声で瑠璃の心から伝わり、瑠璃の本音を凪に伝えた。 「もっと沢山…音楽を聴きたい…。ピアノを弾きたい…。」 言った瞬間に瑠璃は凪に強く抱きしめられた。 「それで良いと思うよ。 俺も瑠璃のピアノを聴きたい…。 それまでずっと支えていきたい。 君が俺を救った様に…今度は俺が救う番だ。」 凪さんの優しさが心から伝わり、悲しみが少しずつ無くなり、安らぎを感じた瑠璃だった。
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