衝撃の出会い

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刺されている。 鋭利な何かが腹部に刺されている事に気付く。 (嘘…嘘嘘嘘!!) この衝撃で動揺しながらも頭を振っては動揺を消し、最初に脈を確認。 さっきも反応があったので脈はあるが弱い。 「助けて!誰か来てーー!誰かーー!」 と叫んだが人気が無い為に反応なし。 それから手探りでバッグから未使用のタオルと余っているエコバックをだした。 スマホを取り出し、エコバックで片手から腕を巻き、タオルで傷部分の出血を防ぎながら、スマホを開き、音声機能で119に連絡した。 「こちら救急です。」 「今〇〇市〇〇町〇丁目の〇〇公園の真ん中で男性が倒れています! 私は……盲目で今から手で感じたことを伝えます。 左腹部に鋭利な何かで刺されて出血しています。 私も触ったら怪我したのでナイフっぽいものかと思います。 怪我した本人は微かに声がしたので意識はありますが、脈が弱いです。 今、刺さったナイフをそのままにしてタオルで止血しています。」 そのままスマホで救急隊とのやりとりをしながらも、商店街で買ってきたラップで傷跡である腹部の出血を出来る限り止血しながら固定したり、声を掛け続けたりとしている内に、救急車に加えて警察も到着した。 倒れていた男性は救急車で救急隊員によって運ばれたが、瑠璃の衣服と体には若干血が染み込んでいた状態でもあったので、念の為に病院へ向かった。
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