衝撃の出会い

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病院で待っている間は警察にあの時の状況の説明をした。倒れた男性は里中 凪(なぎ・28)と警察から聞き、今から緊急手術を始めた。 あの時の自分の対応を間違えてないか、不安で心配だったからこそ、男性の状態が気になり、手術が終わるまで待っていることにした。 それから時間が経つと、急いで走ってきたかの様な足音が聞こえた。 どうやら男性の両親らしき二人が近くにいた警察から事情を聞いているようだ。 話し声が聞こえなくなると、瑠璃の近くに人の気配を感じた。 「貴方が柏崎瑠璃さんね。」 里中さんの母親らしき人だ。 「あ…はい。そうですが…。」 「初めまして、私は今手術をしている里中凪の母と隣にいるのが主人です。 先程、警察から事情を聞きましたが、貴方が息子を応急処置をして下さったのですね…。 息子を助けて頂き、本当にありがとうございました。」 泣きそうな声で、瑠璃の手を握りしめながら話した。 「いえ…私は何も…。」 「いやいや、話を聞くと息子を発見した時から的確な処置をしていたそうじゃないですか?」と今度は父親が話し始めた。 「でも…動揺していた中だったので的確に出来たかどうか自身が無くて…。」 「それでも息子を助けた事には変わりはないですから。本当に感謝してます。」と父親は改めてお礼の言葉を頂いた。 それ以降も手術が終わるまで待たせて頂き、数時間後にやっと手術室から先生が出てきた。
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