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-懐かしのヒロイン症候群-
昔流行った投稿小説の愛読者のほんの一部にみられるはた迷惑な病。
「第1波では主に転生者やら聖女と主張する少女」
「たまに婚約破棄があったがな…」
ジョージは2冊目のファイルを開く。
「こちらはちと厄介な第2波」
(おいおい…第2波って他にもあるのかよ…)
「主な症状は『ザマア』『断罪』『婚約破棄』だ」
………。
不穏な単語の羅列に頭が痛くなってきた(一応)常識人のエリック。
隣をみると目をキラキラとさせジョージに話しの続きをせがむロバート。
「ジョージさん!もっと話しを聞きたいです」
「ちなみに流行病は第何波まであるんですか?」
首をかしげ可愛らしくたずねるロバート。
(おいおい…お前がかわいいお嬢ちゃんならその手は使えるぞ…)
エリックの知るロバートは頭が良い(はず)
大学での成績はエウロパの全大学生でも上位。
そんな友人の見たくない仕草を見てしまい更に頭が痛くなりそうなエリック…。
それを知らないジョージの話まだまだ続く…。
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