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27 クロエ、触手と戯れる2※
「んぁ、これすごい、ああぁっ」
「まだ挿れたばかりだぞ……すごい締まりだ、」
暗闇の中、大きなスライムに後ろから抱かれて、押さえ付けるように後ろから突かれている。それは言葉にすると異常な事態だと理解しているし、見る人は恐怖を覚えるかもしれない。
だけど、私の名前を呼ぶ声や、肌を這う触手の動きは優しい。ぱちゅんぱちゅんと淫靡な音を立てながら深く奥を抉られると、自分が征服されていくなんとも言えない気持ちが込み上げる。私は今、この雄に服従しているのだと、脳が白旗を振っているみたいで。
ブヨブヨだったスライムは、どういうわけか膣内で確かな硬さを保って暴れている。反応が良いところを執拗に責めるのは魔王の憎い癖で、私はもう先ほどから会話らしい会話が出来ないぐらいには余裕がなかった。
「……っあ、やあぁ…ッ…ギデオン、んぅっ」
「クロエ、もっと教えてくれ……っあぁ、俺の手で乱れる君は堪らない」
「きもちぃ、すごいの、ずっと奥が、」
その時、後ろから音もなく伸びて来た触手が二手に分かれてピトッと胸のあたりに付着した。ずりずりと這い上がったそれらは強弱を付けて頂を弾く。
「っあ……!? いじめないで、ギデオン…!」
「硬くなっているな、美味そうだ」
「なにを、んあぁっ、吸わないで、両方は……っ!」
「っはぁ……もっと、もっとお前を感じたい、」
低く甘い声を聞いて身体の奥が共鳴するように疼く。
それを察知したのか、膣内を掻き回すスライムの硬さも幾分か増した。加勢した三本目の触手がだらしなく垂れ流される蜜をすくって花芯に塗りたくる。
ゾワゾワする快感に身を捩っていると、陰核を弄んでいた触手がきゅむっと根本を摘んだ。
「────っんん!?」
耐え切れない大きな刺激にビクビクと腰が揺れて、私は無様にベッドに倒れる。余韻に浸る間もなく、四つん這いになったままで曝け出されたぬかるみに、再び屹立が当てがわれた。
「あぁっ、ギデオン、少し休憩を……っあん、」
「すまない……クロエ、止め方が分からない」
「そんな、これ以上したら、こわれちゃ……ッ…いまダメ、潰しちゃダメ、もれちゃう…!」
制止も聞かずに、私の手をすり抜けて股の間に入り込んだ透明な触手は、またもやプクッと膨れた肉芽を捉える。捏ねるようにクニクニと押していたかと思うと、強く力を掛けて押さえ付けられて私は勢い良く潮を撒き散らした。
「………あ……んぅ…??」
「可愛いなぁ、クロエ。イきすぎて朦朧とした顔も良い。そろそろ俺も出そうだ。もう少し頑張れるか?」
「へ…? あ、あぁっ、また……はげし、」
吐精するための身勝手な抽挿が始まる。
抜けないギリギリまで引き抜いて思いっきり最奥を突かれれば、私はもうずっとイキっぱなしでよく分からなくなる。気持ち良い、私のナカを掻き回す彼の分身が愛おしい。
「クロエ……っあぁ、出すぞ…!」
やがて大きく跳ねると、お腹の上に温かなものが広がった。シーツの上に伸びたままで、同じく隣にボヨンと広がる脱力したスライムを撫でてみる。
「こういう形態でも精は出るんですね」
「………そうだな」
「ふふっ、丸くて可愛い」
むにっと摘むとまた表面にさざなみが立った。
私はまだ人肌を保っているスライムに身体を預けて寝返りを打つ。形は違っても、私を安心させてくれるこの温かさは、ギデオンがここに居ることを証明していた。
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