皆に優しい橘さんが俺にだけ厳しい件

何で俺には冷たいの？

休み時間になった。
『あわっ…あわっ…』
橘さんはかなりの数の男に告白されていた。
…滅茶苦茶戸惑ってたけど。

橘さんは俺の隣の席だ。
そのせいで男から嫉妬される。
まぁ橘さんは優しいからね。

…でも嫉妬するなと言いたい。何故かって？
「橘さん、よろしくね。」
『あっはい』
「え！？」
滅茶苦茶冷たいからだ。

橘さんは何を考えてるんだ？

◇橘目線

冬川…透？
小さい頃の親友みたいな名前だった。
まさか…とおくんか？
「冬川透です。早く帰ってアニメ観たいです。」
ふふっ…何も変わってない。
私はこんなに変わってるってのに。

「橘さん…好きですっ」
「いや俺のほうが！」
「僕のほうが！」
「あわっ…あわっ…」
休み時間になったらものすごい勢いで告白された。…とおくん助けてー…

「橘さん、よろしくね。」
とおくんに言われた。
…あの頃みたいにつーちゃんって言ってよ。
「あっはい。」
…てやべっ！冷たく返しちゃったよ！？
「え！？」

次回　黒崎蒼