第11話

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「あんた、馬鹿だろ」 「はい!?」  アシャーはオリヴィアの手を取った。 「あんたの突拍子もないところに惚れたんだよ」 *    アシャーの熱っぽい目を見たのははじめてだった。  彼の視線でオリヴィアの肌は焼き焦げそうだ。    彼はオリヴィアをベッドに運ぶと、そのまま覆いかぶさった。  オリヴィアの唇を撫で、自分の唇を重ねる。  熱い舌がオリヴィアの唇を這い、オリヴィアがゆっくりと口を開くと、そこに舌が入り込む。  深い、深い口づけだ。  歯列をなぞり、舌を吸う。  思わず、唇の間から「はぁ……ん」と声がもれた。  その声が妙に艶があって、オリヴィアはどきりとした。 「どうした」 「……恥ずかしい」  オリヴィアにして珍しい弱気な言葉を聞いて、アッシャーは笑った。 「あんたもそういう感情があるんだな」 「失礼な……!」 「冗談だ。これから、もっと、恥ずかしいことをするぞ」  アシャーの緑の瞳が欲に濡れて、知らずオリヴィアの呼吸もあがる。  アシャーはオリヴィアの服を脱がせていく。  少しずつ露出する素肌に唇を寄せる。  ちゅ、ちゅ……。 「ん……くっ……」
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