第11話

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 オリヴィアの蜜壺の奥から、それは脳まで一直線に体を駆け巡る。  彼女は両足をぴんと伸ばし、アシャーにしがみついた。  蜜壺はいよいよ泡立ち、そして指をぎゅっと締め上げる。 「あああああ!」  オリヴィアはあっけなく果てた。 「はぁ……はっ……はぁ……は……」  オリヴィアはしばし呆然とした。  まさか自分の身にこんなことが起きるなど思ってもいなかった。  アシャーは熱に浮かされた目でこちらを見ている。 「オリヴィア」  彼がオリヴィアの頬に触れる。 「俺のことを愛しているか?」 「あ……」 「俺は、あんたと結婚できてうれしい。あんたは違うのか?」  オリヴィアはゆっくりと彼を見た。  彼と出会ったとき、彼をはじめての男にしようと思った。  そして、オリヴィアを救ってくれた。  答えはもう決まっている。 「好き…愛してる」  オリヴィアが言うと、アシャーはこのうえない笑顔を浮かべた。 「そうか」  オリヴィアが目だけを動かすと、アシャーのそこは熱を持ち、屹立している。  怖い気持ちもあった。しかし、それ以上にアシャーの笑顔がまぶしく、愛しかった。
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