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第1話 目覚めなさい、人々よ
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波蘭が魔法医学生を目指したのは、優秀な成績であれば無償で学校教育を受けられるから、ただそれだけの理由だった。孤児院で育った波蘭としては生きるため、しかたなくだ。
入学当初は、魔法医者になって人の命を救いたいなどという崇高な考えはなかった。だが、同じ学年の生徒らとともに魔法医学を学ぶ中で、波蘭はやりがいを感じていく。
ここは、フィルジル北西部にあるナバス国。ナバス国立魔法医科学校卒業間近の波蘭は現在、魔法医師見習いとして学校病院に勤務している。卒業後はこのまま学校病院で働く他に、どこかの町病院に就職するという選択肢も頭の隅にあった。
臨床研修では病院の魔法外科と魔法内科、どちらも回る。今日から魔法外科で勤務だ。
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