第3話 Perfect Strangers

25/25
前へ
/75ページ
次へ
「カシミアー! ちょっと、こっちへ来てもらえるー?」  アーリング島が見えなくなった頃、ヴィニシウスがカシミアたちの船に向かって大声で叫ぶ。 「あっ、ああ。今、行くよ」  カシミアは呼ばれてうれしい気持ちを表情に出さずに、彼女の言われたとおりにする。この旅はおそらく、ヴィニシウスが自分の意にカシミアを従わせて、勝手気ままに振る舞うものとなりそうだ。自分が世界一のヨーヨー使いになるのが先か、ヴィニシウスに「好き」と言われるのが先か。カシミアはこの先を思うと、わくわくとするのであった。 (了) ※長編化への意欲あり
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加