寝不足のまま、お見合いに行きました

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「慶紀は下の名前でしたよね?」 「え?  ああ、白神(しらがみ)だが」 「白神だそうです」 とおばさまに言う。 「白神綾都。  いいじゃない」 「いや、待ちたまえ。  君、何故、慶紀くんの名字を知らないんだね」 「……身上書もらってないんで」  まあ、最近の見合いはそんなものなのかな、と種崎部長は小首をかしげている。
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