キャラクターの詳細

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ケイオス:世界を創った本物の神。人間は知覚 不可能なため、ガイアの存在には気が付けない。 かみさま(ガイア):「哀しみの集合知」人間の負の思いから生まれた生命体。様々な姿で人々の前に現れる。観測者はすぐに彼を神だと認識する。 哀しみや憎しみが刹那的に大きくなった時に誕生し、エネルギーを発散すべく意識に介入する。 人間以外の生き物には弱肉強食、自然淘汰という形で現れる。 地球上の行動や原理は総て質量保存の法則で成り立っている。けれど、それが成り立たない唯一の例外がある。それこそが人間の「悲しみ」の感情である。喜びは悲しみで相殺されるが、悲しみだけは、苦しみだけは独立して存在しうる。よってガイアによって生み出された生物。悲しみの塊。 少年の姿をしているのは、悲しみや死こそが、生物的本能に最も近いから。老いていくほど本能から遠ざかっていく。また、リビドーこそが行動原理とする哲学に基づいている為、男の見た目をさせている。 少年は悲しみや死の塊であるから、倫理観や歴史観がかなりある。地球上の誰よりも優しい存在。無垢な喜びで世界が包まれたとき、彼の存在と相殺されて彼は死に至るが、そもそもそんな事はありえないので彼が消えることは恐らくはないだろう。「幸せにしてあげられるぞ」というガイアの意思によって、彼はいたずらを行うに至っている。彼は本気で「幸せにしてあげたい」とだけ思って、幸せにできると夢見ている。 ガイアという名前は、「悲しみは原始感情」という考え方に由来している。 如月渚:『7月11日』シリーズの作者。 ミナとは恋人関係だったが、同棲の始まりをきっかけにして関係にヒビが入ってしまった。以降彼は同棲を一方的に解消し、全てを投げ出した先で『7月11日』を書き始める。 何度か彼は自殺しかけたが、その度に助けられていた。『君を見ている』ではレプリカアダムの干渉で死にかけたが、そこでは同じタイミングでそこにいたミナに救われていた。波の打ちつける「渚」に由来。 ミナ:本名不明 如月渚の恋人。 面倒見が良く、渚が悩みを抱えるたびに彼に寄り添っていた。 渚が家出してから、文学賞を取って帰宅するまで彼女はひたすらに彼を待ち続けていた。 彼は戻ってこれると信じて。 波打ち際のことを『渚』と呼び、そこに打ちつけるものは『波』である。そこで渚から遠ざかっていってしまうというミスリードのためにこの名前を選んだ。 男:雨の降る街の主人公。ナギサの書く物語、『7月11日』に登場するキャラクターのひとり。大学生の男で、家に閉じこもった生活を送っている。ナミと年齢差はあったが交際関係にあり、定期的に2人は会っていた。虐めにあっていたことを男に打ち明けることは「余計な心配をかけたくない」という理由で、ヒーローが命を救った時までなかった。それを知った男は「自分以外の男に救われた」ナミに嫉妬し、「こんなにも大切に思っているものでも自分だけが持つことができない世界なら、もういっそ殺して僕だけのものにしよう」という考えに至ってナミを殺してしまった。その後、「何かを救いたかった」彼は彼女を殺して自分を救うことしかできなかった自身に嫌気が差し、やるせなさのままに彼女が「ヒーロー」と呼んだ男を殺しに向かった。(その後、『ヒーロー』と雪の降る街で対話するが、ヒーローが誰かは知らなかったため、殺害には至らなかった。)自分を滅して他者を救うことを選んだヒーローと、他者を滅して自分を救いたかった男との対比を描きたかった。ちなみに、彼の部屋にあるサボテンは元々ヒーローのものであり、同時にヒーローがナミからもらったものでもある。『雨の降る街』にて睡眠薬摂取により自殺。 ヒーロー:雪の降る街の主人公。ナギサの書く物語、『7月11日』に登場するキャラクターのひとり。虐められていた恋人を助ける拍子に誤っていじめっ子を殺害してしまった。『雪の降る街』では恋人を殺した男と対話をしたのち、彼はどこかへ消えてしまうが、実はその後彼は自殺を図っていた。だがその際殺されてしまった恋人とむこうがわで一時的な再会を果たしている。
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