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第 弐 話 バス内
学校の先生もいるので少し安心した真子であった。
いやいやと言っても少しワクワク感もある。
周りには真子と同じ学年くらいの男の子2人と真子より年上そうな女の子が1人ポツンとしていた。
先生は言った。
「おはようございまーす」
真子は眠そうに挨拶をした。
男の子2人はだんまりだった。
朝7時になって観光バスの座席表が張り出される。
真子はワクワクしていなかった。
ワクワクしていない理由は全員知らない子なので隣りに座っても喋りづらいと思っていたのだ。
隣はさっき、一人でポツンとしていた女の子だった。
真子が寝よう、そう思った。
真子の乗っているバスはスピードが出ないので片道5時間かかる
バスの中で寝ていればいいと思ったので寝ることにした真子であった。
2時間半後
誰かが喋りかけてきた。
「あ…あのぉ」「もうすぐつきますよ」
あの女の子だ。
真子は目を開ける。
「あ…うん…ありがとうね」
そう言いつつ、とても良いところで起こされて真子は少しムカついていた。
するとバスのアナウンスがなった
♪〜間もなく、秋上(あきじょう)小学校、富中(とみなか)小学校団体様専用キャンプ場に到着します。
シートベルトを着用したままでお待ち下さい。〜♪
真子は秋上小学校の5年生。
隣の女の子は知らないから富中小学校だと思っていた。
女の子が言った。
「私、秋上小学校なの。」「あなたは?」
真子はびっくりした。
びっくりした理由、それは真子の小学校の6年生は大体覚えてると思っていたのでびっくりしたのだった。
「わ…私も秋上小よ!!」
すると真子がびっくりしたのが顔に出ていたのか、びっくりしていることがわかったように女の子が言った。
「まぁびっくりするわよねぇ」「私夏休み後に転校してくるのだもの」
真子は思った。
そりゃあびっくりするに違いないわ!!
そんな話をしているとバスが停まった。
どうやら到着したみたいだ。
真子は少しワクワクがとてもワクワクに変わっていたので、すぐさまバスを降りた。
木に囲われているからかはわからないが空気が美味しい。
目の前に大きな旅館があった。
まだ昼前なにのに少し薄暗い。
真子はすぐさま思った。
{なんか…不気味だ}と
続く
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