学校生活

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学校生活

それから私の学校生活が始まった。  制服やローファー、学生鞄、スマホ、タブレットなどが支給された。 あれから私は教室を案内され、教室の中にいる。 私のクラスは高等部1年3組らしい。 ー…なんか肖像画や歴史の教科書とかで見た事のある人たちばかりだ。 まずは自己紹介だ。 私は高まる鼓動の音を聞きながら、声を出した。 『私は神野(かみの)言結(ことゆ)です。よろしくお願いします。』 そう言って頭を下げた。 するとすぐに暖かい拍手がおこった。 『めっちゃかわいー。』 『え〜、可愛い〜。どっから来たの?』 教室は瞬く間に歓声に満ち溢れた。 担任の清原先生(清少納言)はそれを微笑ましくみまもっていた。 教室のそとで一人ただポツンと立っていた少年がいた。 それは菅原道真である。 『菅原?』 そこにたまたま通る少年がいた。 織田信長である。 『ああ、信長?どうしたの?』 信長は道真の足元に落ちていた白い封筒形の紙切れのような物を手に取った。 『なんだコレ。ラブレターか?』 『あっ…』 白い封筒形の紙切れは織田の手によって取られてしまった。 『ふ〜ん、菅原って意外とモテるんだな。』 『え、あちょっ…』 興味深そうに白い封筒形の紙切れを織田はまじまじと見つめた。 『えーと、どれどれ〜。』 中身を見ようとした瞬間、ザッと菅原が取った。 『え。あ、何すんだよ。』 『これは俺の世界一大切な物だから…』 菅原は胸にそれを大切に抱きしめながら言った。 『ふ〜ん?世界一大切な物ねぇ…それにさっきから顔赤いけど〜。青春してますなぁ。』 『う、うううるさい!』 そんな声は教室の声によりかき消されてしまった。 一方、教室では 『はいはい。みんなー、HR中よ。席につきなさーい。』 担任の清原先生は流石にHR中のため席に座らせないといけないと思い手を叩きながら声を張り上げた。 渋渋、生徒たちは席についた。 『神野さん。私は清原です。よろしくね。』 そう言って清原先生はにっこりと優しく微笑んだ。 オムライスとアーモンドが混ざりあったような可愛いらしい目をしている人でくねりと丸くなっている髪が非常に可愛らしい。 『は、はい!よろしくお願いします。』 (良かった、優しくそうな先生だ。) 私は安堵した。 『じゃあ、神野さんの席はあそこ。あの右から4列目の一番目。』 そう言って私は席についた。
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