ペナント

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ペナント

 コルクボードに掛けていたそれに、君が気づいた。 「懐かし。体育祭の時の?」  私は曖昧に頷く。  本当は君が外したのをこっそり持ち帰ったんだ。あの日の君の汗をたっぷり吸ったハチマキ……。  高校卒業を機に親が再婚した。そして私と君は家族になった。  だからこの恋は叶わない。ただ飾っておくだけ。
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