猫を拾われた!

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猫を拾われた!

「ガジェットー!!」  ドタバタと廊下を走る音がする。  ──ああ、花瓶が割れる……。いや、割れたことはないけど。  ──ああ、埃が舞う……。いや、魔法で掃除してるからありえない。  それより。  そんなことより!! 「なんだ小娘!!」  ──もう少し静かにしてくれないか!! 「ガジェット〜!!」  小娘はザザーッ!とフローリングに座り込む。傷が付くからやめてくれないか……。 「今資料を見るのに忙しいんだ。後にしてくれないか。それに、お前がオレサマを名前で呼ぶときは大体いつもロクでもないことばかり────」  オレサマは彼女に背中を向けたまま、いくつかの資料に目を通していた。  その時だった。 「にゃあ!」  元気な声がした。 「にゃあって言ってもダメなものは────はぁ?」  思わず振り向く。  小娘の隣には、ダンボールに行儀よく詰まった猫3匹が…………。 「はあ!?!?」  ──コイツ、一番面倒くさいやつを持って帰ってきやがった!!!!!
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