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「にゃ」
──ペラ……。
「………………」
「にゃん」
「にゃっ!」
──パサ……。
「………………」
「ガジェットー。……ん?」
「………………」
「にゃ」
小娘がまた部屋に入ってきた。
リビングで資料を読むオレサマが悪いのだが。まぁこの『家』の持ち主はオレサマなのだし、どう使っても良いだろ。
むしろオレサマ以外全員居候なのだが?
「あはは!マジか!」
「……なんだ」
ソファーで横になったまま、オレサマはゆっくりと顔を上げた。
「ガジェット、舌出っぱなし!そこの『ホワイト』も同じことしてたよ!」
──オレサマが?白猫と同じだって?
「……む……見るなよ」
急いで舌を戻す。こんな畜生どもと同じにしないでくれないか。
「そういえばホワイトにも赤い毛があるし、ガジェットに似てるんじゃない?」
「はあ?」
こいつと?と思ってホワイトを見てみる。
「にゃ?」
ホワイトもこちらを見て丸い目を向けた。
いや〜………………。
「ナイナイ」
「にゃんにゃ」
同時に首を振った。
こいつ、言葉がわかるのか!?
「やっぱ似てるわね……」
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