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畑に向かうと「ちょうど、休憩しようと思っていたところなのよ」とバーバラが言った。
「では、休憩のお供にどうぞ」
ロッサナはタケノコご飯を差し出した。
「ロッサナちゃん、これがあの家畜の餌なの?」
「はい。家畜の餌は玄米の状態でしたので、私が精米しました」
「へぇ」
バーバラは驚きながらも、タケノコご飯を一つまみ食べてみた。
「あらぁ、もちもちしていて美味しいわ。しかもお腹にたまりそう」
「はい、ご飯は腹持ちがいいですから。これはタケノコと一緒に炊き込みご飯にしましたが、普通に炊くと白いご飯になります」
「へぇ。あの家畜の餌がねぇ。その精米っていうのは、私たちにもできるのかしら」
「はい、少し時間はかかりますが。手順は簡単です」
「今度、教えて欲しいわ」
「はい」
ロッサナは大きく頷いた。
そしてロッサナは祖父母の待つ屋敷へと戻る。
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