前編

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☆☆☆  エドアルドの提案で、領民が一同集まることになった。というのも、タケノコ料理をみんなに食べてもらったらどうか、と彼が言い出したからだ。  さすがにそれだけのタケノコご飯を準備することは難しいので、料理人たちと協力してタケノコと肉とナッツの炒め物を作ることにした。それから、汁物も用意する。  やはり評判は上々で、タケノコを掘ってみたい、調理の仕方を教えてほしい、という声までも聞こえてきた。  これはロッサナにとっても願ってもいないことだった。  タケノコ堀りを手伝ってもらえるなら大変助かる。  料理については、タケノコのあく抜きの必要性と、食べ過ぎは注意ということを説明した。あくぬきに必要なのは糠か灰。もしくは米のとぎ汁でも良いのだが、米を食べる習慣のないこの地域では、糠と米のとぎ汁を手に入れるのは難しいだろう。  灰であくぬきをすると、タケノコの色がかわってしまうから、炒め物のほうがあうとか、そんな細かいところも説明すると、皆、熱心に話を聞いてくれた。
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