前編

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「タケノコご飯の話をしたら、非常に興味を持っていた」  タケノコはあく抜きした後、水に浸して冷暗所で保管しておけば一週間は日持ちする。その際、水は一日一回取り換える。  エドアルドは週に一度、タケノコを契約したレストランへと持っていくことになった。しかし、その週に一度の間にタケノコの噂が王都で広がっていたため、他のレストランからもタケノコが欲しいと言われるほど。  王都までの運搬係に他の人の協力の必要も出てきたため、そこは馬に乗れる若者に頼むこととなった。タケノコはたくさんとれるから、毎日、日替わりで誰かが王都に運んでいく。  バーバラ監督の元、子供たちは精米を楽しんでいるらしい。その精米されたお米も出回るようになり、この土地ではタケノコご飯も食べられるようになってきた。  そんなタケノコが、王族の耳にまで届くのも時間の問題であった。
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