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「いや。あの王太子との婚約破棄が原因で学校を辞めたのだろう。本来であれば学校に通うべき年齢なんだなと思っただけだ」
「学校に通っていたのも、王太子の婚約者という立場があったからです。別に義務ではありませんから、婚約者でなくなった今、あそこに通う必要はないと思っています。それに学校に通って学んだ数年よりも、今のこの数か月のほうが学んだことが多いです」
「それもそうだな。学校での教えなんて所詮は机上の空論。経験に勝るものはない。邪魔をしたな」
そう言ってエドアルドは立ち去っていく。
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