後編

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 そして、昨年契約した王都のレストランにはタケノコと一緒に精米した米も納めることにことにしてある。タケノコの繁盛期になる前に、ロッサナが自らそのレストランに赴き、タケノコご飯の作り方を指導した。さらに、昨年収集し、乾かして保管しておいた竹皮も渡し、これでタケノコご飯をおにぎりにして包むとテイクアウトもできますよ。と提案しておいた。  レストランの経営者は大変乗り気だった。 「さすがエドアルド様の紹介だけありますね」  ここにもエドアルドだ。いなくなると、気になるのがエドアルド。  いやいや、とロッサナは首を振る。  このタケノコの収入は意外とよいのだ。前世でも高級食材であったタケノコである。ここではさらに希少価値が高まって、さらに高騰している。この領地のためにも、タケノコで稼がなければ。  でも、いつからは庶民にも手が届くものになってもらいたい。そのためにも、タケノコがたくさん取れるようにしたい。  タケノコのシーズンは約二か月。この間にタケノコを掘って、売る。
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