<7・宝玉。>

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●無理ゲーの小夜子 @murimuri_sayoko 願いを叶えたいので 星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください星の宝玉ください  想像以上だった。  ずらーっとスクロールしても、大量のツイートが載っている。まるで、どこかのメディアで取り上げられでもしたかのように。 「一か月前には、トレンド入りまでしたのだ」  はあ、と深々とためいきをつく信花。信号が変わったので、三人はそのまま歩きだした。  小さな交差点だが、駅が近づいてくるにつれ人通りも多くなっていく。面倒くさそうに歩きスマホをしている若い女性がいる。杖をついて、一生懸命散歩をつづけるおじいさんがいる。どこかの仕事先に向かうのか、時計を見ながら一心不乱に早足で駅の方へ向かっていくスーツ姿の男性がいる。やる気がなさそうにチラシ配りをしている、オタクなTシャルの若い男性がいる――。  さっきまでとうってかわって、日常そのものの風景。あんな、魔法のようなバトルがあったなんて信じられないほどに。 「トレンド入りしたということは、どこかのテレビや新聞で取り上げられたか、あるいは発信力の強い誰かがその言葉を広めたか。いずれにせよ儂は確信したのだ。玉は必ず、どこかで復活しておる。儂は前世で果たせなかった役目を果たさねばならんのだと」  人の波に合わせて、彼女はゆっくりと歩を進めた。 「玉を見つけて破壊するまで、戦いは終わらない。……儂は必ず、宝玉という脅威をこの世界から抹殺してみせよう」 「……そうか」  自分も、力になれるだろうか。そう思って、つい苦笑してしまった。  ただ事実を知ったのみならず、いつの間にか彼女たちを助けたいと思ってしまっている自分がいる。  またまたしょうもないお節介をしてしまいそうだ。我ながら反省しないなと思うけれど。
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