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思春期、と呼ばれる時期。 全身黒ばかりの服を着ていた時期があった。 あまりにも黒ばかり着ていたため 面白くないからと言う理由で黒禁止令が出て、何を着たら良いかわからなくなってしまうほどだった。 今でも黒は好きだが、あの頃は自分でも異常だったと思う。 どうしてか、と聞かれても答えられないが ひとつ覚えているのは あの頃は人ならざるモノが日常的に見えていた。 真っ黒な眼から遁れるために、擬態しようとしていたのか それとも、いっそ彼等に取り込まれてしまいたかったのか 今でも、わからない。
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