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 星大和はこれからもきっと、もっと高いところまで上り詰めて、いつまでもずっとその場所で煌々と輝き続けるだろう。 「つか誰が言ってたの?」 「岡田漣さん」 「漣? 若手じゃん」 「そうだよ」  やはり知り合いらしい。しかし大和は私の想像とは違う神妙そうな顔をして、私の体を彼のほうへと向き直した。少し前まで私の耳に冗談を吹き込んで笑っていたはずが、彼はわかりやすく眉を寄せて機嫌を損ねている人のような表情を作っている。  ここに帰ってくるまでに、色々なことを考えていた。いや、もっと正確にいうと、岡田のマネジメントの代打が決まったときからずっと、私は同じことばかりを考えていた。  それを悟られたくなくて、目をそらしそうになる。 「なんで晶が若手についてんの」 「ええ? お仕事だし」 「断れよ」 「なんで?」  大和はなおも不機嫌そうな顔をしつつ私の両頬を潰してくる。その手を剝がそうとしたら、今度はあっけなく手が離された。 「俺以外に目移りしたら困るから」 「な、」 「とか言って」 「とか言って、じゃない」 「騙されやすいひかりちゃんが後輩男子に食われないかめちゃくちゃ心配」 「それは漣くんに失礼」  本当は、そんなことが言いたいわけではないことを知っている。絶対に言及されるとわかっていたのに、顔を合わせると、どうしてもだめだ。
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