天気の神様

1/1
前へ
/15ページ
次へ

天気の神様

貴方の近くに、雨女、雨男はいますか? 私は、雨女だ。 そうだったと気づくまで、かなりの時間が経っていました。 家族も、周りも、皆、知っていた。 自分でも、甚だ、嫌になった事がある、、、 子供の頃から、自分にとって、大事なイベントの日は、学校の事、プライベートにしろ、外出する際は、雨、、、 大事な日は、いつも雨。 ただ、傘を持って出かけると、雨が降らないことに気づいた日から、バッグの中には、必ず、傘。 傘を、集め出した事もあって、何本、傘があるのか?と言われた事もあった。 突然、雨が降る。 晴れていたのに、天気が急に変わる、、、偶然だとも思った、、、あの頃は、、、 余談だが、雨を嫌うと、運が下降する、、、 出かける日に、突然の雨、、、しかも、大事な日かもしれない、、、 足元が、、、髪型が、、、湿度が、、、 いろんな捉え方は、人それぞれだと思う。 でも、その思いを、雨で、何か知らせてくれている⁉︎ 、、、 守ってくれているのかもしれない、、、浄化だな、、、 そんな風に、少し、発想を変えてみると、その日、なんだか、いつもと違う、1日になるかもしれません、、、 信じるか信じないかは、貴方次第‼︎‼︎ OKINAWAへ住んでから、色んな天候の変化を知る様になって、空をよく見るようになった。 夜空を、見上げて、月や星を眺めることは好きだったが、朝や昼間の明るい空を見上げることは、 OKINAWAへ行くまでは、なかった。 私がOKINAWA在住の年は、年間を通して暑い毎日が多く、お正月に桜を目にした事もあった。 そして、OKINAWAといえば、、、台風。 改めて思うが、その土地に住んでみて、初めてわかることが沢山ある。 ともかく、、、台風の影響は凄まじい。 OKINAWAには、シーサー以外にも、守り神様がいらっしゃる‥‥‥ ‥‥‥天気の神様‥‥‥やはり、私の中では、龍神様だ。 当時、OKINAWA在住の頃は10代、、、 まだ、神社仏閣へ、自ら出向くことはしていなかった。  父方の実家が、神道だったこと、祖母が信心深い人だったので、祖母自ら建てた小堂へは、 よくお参りへ一緒に出かけることは多かった。 そんな子供時代を過ごすと、神社仏閣へお参りすることが、日常になっていく、、、 昔、祖父祖母の家の居間に、観音様のお面が掛かっていた。 よく見ると、にっこりと笑みを浮かべているお顔だった‥‥ ‥‥そのお顔を、子供ながらに、見つめていた私に、祖母が、よく言ってくれた事があった‥‥ 「観音様のお顔に、あなたは、よく似ているね、、、観音様のような綺麗な人になりなさいね、、、」 正直、意味はよく分からなかったが、悪い気はしなかった。 観音様のお顔が、とても神秘的で、子供心に、綺麗な清らかな顔だということは理解できていたからだった。 『綺麗な人になりなさい』‥‥神様は、いつも見てますから、、、 『観音』 音を観る。 音とは、世の中の全てを表し、見えるもの、聞こえないものも自在に、見聞きして救いの手を差し伸べて下さるという意味。 昔は、神仏習合だからなのか、観音様のお面が飾られていたことは、今は不思議に感じる。 そのこともあって、何かに手を合わせること、それが神様だったか、その頃はよくわかっていなかったが、 高校生の頃には、自分が気になる神社、気になる神様の、最初の参拝は始まっていた。 最初の、、、とは、まず、好奇心からの始まりという意味だ。 子供の頃、祖母に言われた、何気ない言葉が、ずっと残っていた‥‥‥ OKINAWAもまた、美しい海に囲まれた、祈りの島‥‥ ‥‥天と地を大事に、神様を、先祖を大事に、人を大事にしている‥‥ OKINAWAには、きっと龍神様が、住みたい、寄ってみたい、そんな場所だから、 琉球王朝の名前が、龍球王朝だったのだと、思える。 OKINAWAに住めたことで、ある時、天気の神様とは、私が知らぬ間に、巡り会っていて、 それから、ずっと、見護って下さっていたのだと思っている。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加