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たたらを踏んで立ち止まる。
「王太子妃様、助けに来ました!」
叫んだその目に映ったものに、リエーヌは口を開けたまま固まった。
床に、裸のルネスランが四つん這いになっていた。口には丸いボール状の口枷があった。
彼の後ろにはジャスリーナがいた。体にぴったりしていて大胆なスリットの入ったセクシーなドレスを着て、右手にはムチを持っていた。ハイヒールでルネスランの尻を踏み、左手の赤いロウソクを垂らそうとしているところだった。
3人は固まったまま見つめ合う。
ロウソクがとろりと溶けて、王太子の背に落ちた。
「!!」
声にならない声をルネスランが上げた。どことなく喜んでいるように聞こえた。
3人の時間が再び動き出した。
「鍵かけろって言っただろ!」
ジャスリーナが乱暴な口調でムチでをふるう。痛そうな音が響いた。
ルネスランはうれしそうにのけぞった。
そして、キリッとリエーヌを見据える。
「ふが、ふがふが」
裸で四つん這いのまま、口枷のまま、凛々しい顔で何かを言った。
「何言ってるかわかんないだろ!」
再びジャスリーナがムチを振るう。
ルネスランはまたうれしそうにのけぞった。
ジャスリーナはルネスランの口枷をはずし、尻を蹴飛ばした。
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