9人が本棚に入れています
本棚に追加
この世界のレベルあげって?
「私の世界のレベルあげは、少し特殊なものとなります。性交をすることによってレベルあげをいたします」
俺は耳を疑った。
今『性交』って言った? 『成功』の方だよな、何かクエストをやり遂げるとレベルが上がる方の……
今まで無表情だった女神が、少し顔を赤らめて続ける。
「お互いの性器を持ってして性交をし、快楽を得ることでレベルアップがなされるのです」
ウソ〜、そんな楽しいレベルあげ、あっていいの? 俺、魔王討伐しないで、レベルあげばかりしちゃうぞ!
そんな俺のニヤケ顔を見ずに、女神はレベルアップのシステムを説明する
「レベルあげの法則は、ひと性交ごとにお互いのレベル数値の合計の100分の一を加算されます。
例えば、あなたがレベル1だとして、レベル2の者と性交した場合、レベル1.03となります。
しかし、今回は緊急時。あなたに限ってレベルアップを人の100倍、つまり相手がレベル2だったら、性交後あなたのレベルは3となります」
女神は更にはにかみ、小声で告げる。
「あなたは今まで、異性との性交がなかったと見てまいりました。現世では『30歳まで童貞だと魔法使いになる』と申します。40歳まで童貞で亡くなったあなたは、私の世界では『賢者』としてレベル100からのスタートとさせていただきます」
なるほど、女神が俺に白羽の矢を立てたのはこういうことか?
今まで童貞でよかった〜!
俺は、いきなりのチート能力の付与に喜んだが、冷静を装い女神に尋ねた。
「なるほど、分かりました。ちなみに、魔王のレベルは、いくつですか?」
「10万程かと」
これは楽しい、イヤイヤ、大変なレベル上げになりそうだ。
考えて込んでる俺(実は内心ほくそ笑んでいたのだが)を見た女神は、少し考え
「不安でしたら、こういうのはいかがでしょう? 性交の際、そこにいる人数の10倍のレベルをボーナスポイントとして加算するというのは?」
な、何だと……
すると3Pだったら30、4Pなら40のレベルアップ!
もう、これはハーレムを作るしかない!!
しかし、俺は悲しい現実に突き当たった。
最初のコメントを投稿しよう!