第1話

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 異性とか、恋人とか関係ない。  ただ、『お試しの友だち』のようなくくりで交流関係を深めていくのが新鮮に思えて。しかも、趣味を共有してくれるような男の子からの魅力的な提案に心が弾んでいく気がした。  だから、いつも確認する天気予報のアプリを念入りにチェックするようにもなった。まるで恋する少女のようだと行き着いた時に、まさか……と思ったりしたが、彼とは出会ったばかりなのだからと意識し過ぎないように気をつけた。趣味を熱中し過ぎて自然消滅になったケースもあったから、天羽くんとも疎遠になるかもしれないのは嫌だったのだ。その時点で既に沼にはまりかけている気もしたが。
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