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櫛田神社
《見送り》
鎮 大鯰要石(おおなまずしずめるかなめいし)
近年わが国では、将来巨大地震が起こるといわれ、地震への関心が高まりをみせる中、震度六程度の地震が頻発しています。
地震は人類の歴史において、再三、猛威を振るってきました。地震から命と暮しを衛ることは人類の切実な願いでした。一方で人類はそのような地震に対して様々な想像をめぐらせてきました。
例えば、神々や悪魔の仕業としたり、気の流れの変化で起こるとしたり様々です。
とりわけ、わが国においては、大鯰が暴れると地震が起こる、という民間信仰が流行しました。
この民間信仰が一般的になったのは、安政二年十月二日に起こった、安政の大地震以後に盛さかんに描かれた鯰絵の普及と、鹿島神宮と、香取神宮に祀まつられた要石(かなめいし)の信仰によるものとされています。
要石については、次の通りです。
鹿島神宮の要石は大鯰の頭を封じ、香取神宮の要石は、大鯰の尻尾しっぽを封じて、地震が起こらないようにしているといわれます。
この飾り山笠は江戸時代に流行した、鯰絵の名場面です。
要石の働きで、令和の現在も大きな地震災害が起こらないことを、切に願ってやみません。
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