新天町

1/1

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ

新天町

10b5df87-422f-4c91-87c9-5fb58352e041 《表題》 武門之棟梁清盛(ぶもんのとうりょうきよもり) 平清盛は、平安後期に最初の武家政権を築いた英傑である「保元の乱」で戦功を挙げ、大宰府政庁長官級の官位を得て、博多を掌中のものとする。 清盛は博多商人を通じた日宋貿易を押し進め、財力。や権威は飛躍的に高まった。京での騒乱は続き、「平治の乱」(1159年)が起こる。 武家の最高実力者である清盛は、隙を突かれるが、反転攻勢に出る。二条天皇は清盛の屋敷がある六波羅へ避難。藤原信頼、源義朝方が攻め寄せたものの清盛は全く動じない。黒糸威鎧を着込み、黒馬にまたがった堂々たる姿で味方の動揺を鎮めた。 一方、清盛の嫡男・重盛(博多松囃子は重盛への報恩が起源)が活躍。馬を矢で射られ落馬しながらも、堀川の材木の上に降り立ち奮戦した。 今年2月、国は旧冷泉小学校跡で見つかった石積遺構(博多遺跡)を国史跡に指定。日宋貿易の港湾拠点であり、清盛の業績の大きさを伝える遺構だ。 本年は節目の年に、博多の隆盛を支えた恩人への感謝を込めた標題です。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加