![54e7f360-6b5a-41ba-ba0d-8a888aacc2c1](https://img.estar.jp/public/user_upload/54e7f360-6b5a-41ba-ba0d-8a888aacc2c1.jpg?width=800&format=jpg)
《表題》
日本振袖始(にほんふりそではじめ)
「日本振袖始」は、古事記・日本書紀に記された出雲の八岐大蛇(やまたのおろち)伝説をもとに近松門左衛門が書き上げた演目です。
出雲国の山奥に八つの頭をもつ大蛇・八岐大蛇が住みついていた。村人はその祟りを恐れ、生贄として毎年一人ずつの美しい娘を差し出していた。大蛇は岩長姫の姿をとり、この年の生贄である稲田姫を襲おうとする。
しかしふと酒の香りに気付くと、先に八つの甕(かめ)に入っていた酒を飲み干し、最後は稲田姫も飲み込んだ。
そこに稲田姫の恋人である素戔嗚尊(スサノオ)が駆けつける。素戔嗚尊は過去に、大蛇に十握の宝剣を奪われていた。
大蛇を退治するため、素戔嗚尊は前もって八つの甕の酒に毒を仕込んでいた。毒酒に酔った岩長姫は大蛇の本性を表すと、素戔嗚尊と激しい戦いを繰り広げる。
最初のコメントを投稿しよう!